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【レポート】アミューズ様にて、合理的配慮とアクセシビリティに関するグループインタビューを実施しました

2026/9/9

お知らせ

2026年7月28日、株式会社アミューズ様にて、エンターテインメントにおける合理的配慮とアクセシビリティをテーマとした、障害当事者とのグループインタビューを実施しました。

当日は、コンサートや舞台の制作、宣伝、ファンクラブ、カスタマー対応、法務など、さまざまな業務を担当するアミューズの皆様が参加。視覚障害・聴覚障害のある当事者から、ライブや舞台を楽しむ際の体験や、現場で望まれる対応について伺いました。

●ご参加いただいた当事者の皆様

大橋弘枝さん
聴覚障害(ろう)/俳優・演出家。イベントの企画などにも携わり、東京2025デフリンピックでは開会式・閉会式の共同演出を担当

松森果林さん
聴覚障害(中途失聴)/ユニバーサルデザインアドバイザー

板原愛さん
視覚障害(弱視)/弁護士

中川由美子さん
視覚障害(全盲)/盲導犬ユーザー

合理的配慮を、法律と現場の両面から考える

前半は、BFCフェローの関哉直人弁護士による、障害者差別解消法と合理的配慮についてのレクチャーが行われました。

レクチャーでは、合理的配慮は、あらかじめ決めた対応を一律に提供するものではなく、本人が困っていることや希望を確認したうえで、事業者側の事情も踏まえ、参加を可能にする方法を個別に検討していくものであるとの説明がありました。

希望された対応の実現が難しい場合にも、そこで話を終わらせず、理由を説明したうえで代替案を探ることが大切であり、本人と事業者が対話を重ねながら、双方が納得できる方法を見つけていく「建設的な対話」が、合理的配慮の中心にあることを学びました。

 

●当事者との意見交換で共有された主なポイント

法改正後、相談のタイミングが早くなった

以前は、障害のある方の参加を断った後、トラブルになってから相談が寄せられるケースが少なくなかった一方、最近では、申し込みを受けた段階で対応方法について相談する事業者が増えているとの報告がありました。

当事者からも、要望を伝えた際、すぐに拒否するのではなく、まず事情を聞き、対応を検討する事業者が増えてきたという声が寄せられました。

必要な配慮は一人ひとり異なる

同じ視覚障害や聴覚障害であっても、見え方や聞こえ方、移動方法、利用するコミュニケーション手段は一人ひとり異なることがあらためて共有されました。

障害の種類だけをもとに事業者側が対応を決めるのではなく、本人に希望や困りごとを確認することが必要との意見が示されました。

告知段階の情報が参加の判断を左右する

字幕、手話通訳、音声解説などの有無は、当事者がチケットを購入するかどうかを判断するうえで重要な情報になるとの指摘がありました。

対応内容が決まっている場合は、できるだけ早い段階から告知し、詳細が未定の場合にも、「必要なサポートがある方はお問い合わせください」と記載することで、参加への心理的なハードルが下がるという意見がありました。

よい対応が周囲のファンにも広がる

アミューズ様所属アーティストのライブにて、聴覚障害のあるファンのために手話通訳者を配置し、その様子を見た周囲のファンがSNSで発信したことにより、運営への好意的な評価が広がった事例も紹介されました。

 

グループインタビューの最後には、参加者それぞれの立場から率直な感想が寄せられ、日々の業務の中であらためて考えたい点や、今後につなげていきたい視点も共有されました。

バリアフリーカンパニーでは、今後も研修や意見交換、コンサルティングを通じて、企業の皆様とともに、誰もが安心して参加し、楽しめるサービスや環境づくりに取り組んでまいります。