arrow_back

株式会社バリアフリーカンパニーと東京大学先端科学技術センターが開発した車いす用階段昇降機がIAUD国際デザイン賞2023を受賞 

2024/2/29

事例

国内初の車いすユーザー単独操作を実現

株式会社バリアフリーカンパニーと国立大学法人東京大学先端科学技術センターは、車いすユーザーがオペレーターなしで単独操作できる国内初の階段昇降機「階段昇降装置 IKOO」を共同開発し、このたび国際ユニヴァーサルデザイン協議会の「IAUD国際デザイン賞2023 公共空間デザイン部門 銀賞」を受賞いたしました。

車いすユーザー自身が操作して安全に昇降できる「階段昇降装置 IKOO」

車いすユーザー自身が操作して安全に昇降できる「階段昇降装置 IKOO」。こちらは上部側の入り口

操作を確認する並木准教授と中澤。昇降中はユーザーの前後のストッパーが上がり、安全を確保

昇降機にはフードが装備され、雨天でも濡れずに使用できる

昇降機にはフードが装備され、雨天でも濡れずに使用できる

開発の背景

本プロジェクトは、東京大学先端科学研究センターによる「インクルーシブ・アカデミア・プロジェクト」の一環として2020年に開始されました。プロジェクトサイトの一つは国の登録有形文化財に指定された古い建築物であり、車いす利用者が地下の部屋にアクセスできないという課題がありました。そこで、建物の外階段に車いす利用者向けの昇降機を設置することになりました。

従来の階段昇降機は、オペレータによる操作を前提とした設計が主流です。しかし、大学構内ではオペレータの確保が難しいため、車いすユーザーが一人で操作できる昇降機が必要とされていました。

開発における取り組み

バリアフリーカンパニーは、先端科学技術センターと共同で、ユーザーニーズを踏まえたユーザビリティ検討(プロセス分析、課題と改善検討、検証)を実施しました。また、文化財の保存と美観維持を考慮し、先端科学技術センターのデザイナー伊藤節様、機能・安全性の保証のために昇降機メーカーの大同工業株式会社様と協働することで、複雑な条件をクリアしながら開発を進めました。

今回の受賞は、開発に携わった皆様のご協力の賜物です。ユーザーニーズを受け止め、課題解決に尽力いただいた皆様、企画推進とユーザーフィードバックを多数頂いた並木重宏准教授に深く感謝いたします。

今後の期待

本開発は、車いすユーザーの移動の自由を大きく広げるものです。今回の受賞を機に、階段昇降機への関心が高まり、より多くの人が利用できる環境が整備されることを期待しています。

詳細情報