中澤信

私は、生まれながらにして重度の障害(希少難病のベスレムミオパチー〈筋肉疾患〉)を持ちながら、普通校に学び、民間企業でサラリーマンとして15年間勤務するかたわら、障害のある方のためのボランティア活動をはじめ、さまざまな 障害のある方や、高齢の方々への外出支援プログラムの提供を行なってまいりました。その中で、単なる一障害者としてだけでなく、社会への一員としての責任ある立場から「プロとして」のアドバイスが、社会のあらゆる分野で必要とされていることを実感しました。 また、2005年に脳内出血によって右半身麻痺となり車いす生活になったことで、それまで以上に、障害のある 方や高齢者の立場を深く理解できるようになり、同時に、介護保険をはじめとする社会保険制度の問題、介護業界の置かれている状況について身をもって検証する機会も得ました。 こうした経験、また自らの日々の生活経験を生かし、すべての人が安全で快適な生活を送れるよう、微力を尽くしていく所存です。

株式会社バリアフリーカンパニー代表取締役 
中澤 信(なかざわ まこと)

1961年東京生まれ。生れながら希少難病のベスレムミオパチー〈筋肉疾患〉を罹患。
1986年3月成城大学法学部卒業。同年4月久保田鉄工株式会社(現 株式会社クボタ)入社。経理部門、法務部門、総務人事部門に在籍。
2001年3月、15年間の勤務を経て同社を退職。同年、バリアフリー・カンパニーを設立し、おもに民間企業を対象とした、バリアフリー、ユニバーサルデザインを広めるための様々なコンサルティングを実施している。
2002年7月に法人化し、株式会社バリアフリーカンパニーとなる。
2017年成城学園創立100周年記念「卒業生100人メッセージ」に選出。
2020年バリアフリーカンパニー代表。川崎市かわさきパラムーブメント推進フォーラム委員、日本建築学会会員、日本福祉のまちづくり学会会員。